1908年、最初のブラジル移民船「笠戸丸」が、781人を乗せて神戸港から出港しました。
当時は国内産業がまだ発達しておらず、海外移住に夢を託していた時代。
ブラジルなど南米への移住を国が奨励していました。
長い船旅と移住先での生活に備え、予防接種や語学研修などを受けるための施設として、神戸移住センター(当時の名称:国立移民収容所)が1928年に開設されました。
日本各地から集まった移住希望者は、一週間から十日、ここの施設で準備をしたのち、神戸港から海を渡って行きました。
1971年、時代の流れとともにその役割を終え、建物は看護師の養成施設などとしても使われた後、関西ブラジル人コミュニティの活動拠点ともなりました。
その後、想い出の場所であるこの建物の永久保存について、ブラジルの日系団体の声が高まり、2009年に「海外移住と文化の交流センター」として再整備されました。
海外移住と文化の交流センター(移住ミュージアム)の公式ページ