湊川神社は、神戸を代表する神社の一つで、「なんこうさん」という愛称で神戸市民に親しまれています。
湊川神社には、戦国武将、楠木正成(くすのき まさしげ)が祀られています。
楠木正成は、三つの徳(知恵、愛、勇気)を備えた名将で、日本史上最高の軍事的天才と言われ、後醍醐天皇に仕えて、1331年6月5日から1333年7月17日の全国的内乱で鎌倉幕府を倒した人物です。
後に、湊川の戦いで劣勢となり自害することになりますが、最後まで後醍醐天皇に忠誠をつくして戦った武士の生き方が時代を超えて敬われ、慕われています。
「七生報国(しちしょうほうこく)」という言葉があります。
これは、「七度生まれ変わって国に忠義を尽くし、国の恩に報いる。」という意味です。
湊川の戦いで自害した最期の時の、楠木正成と弟の正季(まさすえ)の言葉、「七度生まれ変わって敵を滅ぼす。」がこの言葉の由来となっています。
その後、楠木正成を熱烈に崇め敬う人たちが、国家による神社創建を求めるようになります。
そして、1868年、明治天皇が神社を創建するよう命じ、1872年5月24日、湊川神社が建てられました。
現在の建物は、戦災によって焼失した社殿を1952年に再建したものです。
湊川神社の公式ページ